大学受験は受験生にとって重要な挑戦となります。受験に使える時間は限られており、各科目の優先順位を決め、効率的に受験勉強を行う必要があります。本記事では受験における各科目の配点などに基づいた、大学受験勉強の優先順位の決め方をご紹介します。
1 志望校における各科目の配点を調べ、優先順位を決める
まず最初に、自分が志望する大学や学部での、各科目の配点を調べましょう。志望校が決まっていなければ、行きたい大学をいくつかピックアップし、その大学について調べてみましょう。
この情報は、科目の優先順位を決めるためのベースになります。
では、どういった観点で優先順位を決めればよいのか、説明していきます。
1.1 配点の多い科目を優先する
試験で高い配点が設定されている科目は、その分合格への影響も大きいです。例えば理系の場合は数学や理科が重視されることがありますが、自分の志望校によって異なるため実際に調べておく必要があります。
各科目の配点を調べるためには、大学の募集要項などを見てみましょう。
1.2 伸ばすのに時間がかかる科目を優先する
一方で、配点の多い科目ばかり勉強することは危険です。いくら配点が多いとはいえ、他の科目で得点できなければ総合点としては伸びないでしょう。
この対策として、伸ばすのに時間がかかる科目を優先することも大事です。
数学や英語は基本的に、理解して使えるようになるまでに時間がかかります。早めに対策を講じておかないと、受験本番までに実力を向上させることが難しい科目です。数学や英語を優先して勉強することで、総合点を伸ばしていきましょう。
注意点としては、英語や数学の勉強はなかなか実力を伸ばせていると実感しづらいことです。Figure 1 のように、「ゆっくりと実力が伸びていき、あるところで急に伸びる」。大抵の場合はこのような伸び方をするという実感です。
あきらめず、勉強を続けることが大事です。

1.3 大学で必要になる科目を優先する
受験後の大学での勉強まで見通している方もいるかもしれません。素晴らしいです。
大学受験はゴールではなく、そこからさらに専門性を身に着けたい。そんな方は、将来進む予定の専門分野で必須となる知識やスキルも考慮しましょう。
例えば、理系でも数学をほとんど使わない専攻もありますが、一方で英語は必須となる場合があります。
逆に、文系でも数学が非常に重要な専攻もあります。
仮に受験でそれほど重要ではない場合でも、ある程度の素養は身に着けておきましょう。大学での学習をスムーズに進めることができ、良い成績につながります。
自分の行きたい分野でどんな知識やスキルが必要になるかわからない方は、詳しい人に聞いてみましょう。
2 まとめ
この記事では、大学受験における各科目の優先順位の決め方をご紹介しました。優先順位を決めるための観点として以下の3つを紹介しました:
- 配点の多い科目を優先する
- 伸ばすのに時間がかかる科目を優先する
- 大学で必要になる科目を優先する
大学受験勉強において「優先順位」をはっきりさせ、志望校ごとの配点や各科目の勉強にかかる時間など、多角的に分析しましょう。そして自分にとって最適な優先順位を見つけてください。
今回ご紹介した観点をそれぞれどのくらい優先するかは、一人ひとり異なります。さらに、状況次第では他の観点についても必要になる場合があります。受験は勉強だけではなく、分析も大事です。しっかりと計画を立て、一歩一歩着実に進めていきましょう。